点検修理の御依頼ありがとうございます。冷却水が漏れるとの事で御入庫頂きました。点検してみると定番のリザーバータンクからの漏れでした。定番中の定番ですね。何故に熱がかかる所にプラスチック!?・・って昔から思ってましたが外車は昔からコレです。国産も使っている車種は有りますが交換頻度は何故か少ないです。外国のゴム、プラスチックの品質は悪いのでしょうか??ある外車メーカーの設計部?の方が仰られていたのを思い出すのですが「日本が一番過酷かもしれない・・」と。高温多湿で渋滞&ストップ&ゴー。それに耐える日本車は世界中で活躍しています。極寒のアラスカでも灼熱の砂漠でも。テ〇リストも!? 昔に比べたら社外品も充実していますので費用もかからず修理出来るのはありがたい事ですね。
エンジンルーム内のリザーバタンクです。交換は特に難しくもなくトルクスドライバーとマイナスドライバーが有ればリフトも使わず交換可能です。最近のBMWに比べると昔の方が整備性は良かった気がします。整備性は良いのですが各部品がプラスチックですので5年も経つと経年劣化で軽く触れるだけで折れます割れますの特典がもれなくついてきます。慎重に作業するとかしないとかの問題では無いのでお客様には事前に御説明はしておかないと大変な事になります。「ゴルァ( ゚Д゚) 見積りより高くなっとるやないかぃ!」 このやりとりを何回経験した事か・・ 外車あるあるですかね??
何をしているのでしょう? 国産車の整備工場では見かけないでしょうね。何と冷却水のエア抜き作業です。外車では当たり前なのですが電動ウォーターポンプですのでエンジンを始動せずに強制的に冷却水を循環させてエアを抜きます。ただ冷却水を入れただけではオーバーヒートの可能性が有りますのでしっかりエアを抜きます。エンジンをかけていませんので電力が足りなくなります。その為に外部電力を使って補助します。何故か・・10分から15分も電動ウォーターポンプは断続的に動き続けるからです。モーターですから結構な電力が必要らしくエア抜きが終わったらバッテリーが上がってたなんて話も。外車は電圧が下がると何が起きても不思議ではないので相当に気を使います(汗) 修理で預かって壊して返すなんて考えただけでゾっとします。
エア抜き中のリザーバタンク内を覗くと冷却水が勢いよく断続的に流れています。これが10分以上続きます。気が付くと静かに終わってますので終わりが分かりません。「・・終わった?」「また出た!」「・・・・・今度こそ終わった?」「・・また!」の繰り返しです。電動ウォーターポンプって静かなんですね。タンクの交換は簡単でも外部電力が必要だったり少々の知識が必要だったりで個人の方が交換するのは大変かもしれません。GOOGLE先生が教えてくれる知識は本物でしょうか?信じてDIYして愛車を壊すなんて洒落になりません。私も何度騙されたか(笑) ささいな疑問でも当社に御相談頂けたら嬉しいです。もしDIYを考えておられるなら壊す前にまずは御相談を・・お客様と愛車の為に。今回の御依頼ありがとうございました。また何かありましたらご用命下さい。いつでもお待ちしております。